日本における二酸化炭素 -排出量

環境問題、エネルギー問題と聞いて思い浮かぶもの…一番は温室効果ガスの排出かと思います。今回は、二酸化炭素排出量についてみてみましょう

全世界での排出量

世界全体の排出量をみてみます。こういったデータ・統計は、Our World in Data[1]というサイトによくまとめられています。例えば、そのうち"CO2 emission"というページ[2]では、以下の図が見当たります。

annual-carbon-dioxide-emission-by-region

この図から、全世界における年間CO2排出量は350億トン程度と分かります!大きすぎて、数値としてみても良く分かりませんね。内訳としては、中国、アメリカなどが大きいですね。その他、「Asia excl. China & India」というところに日本は含まれますね。その詳細をもう少し見てみます。

日本での排出量

日本での排出量全体は、先ほどのサイト[1,2]でも分かりますが、ここではその詳細を見ていきます。日本におけるデータについて、国立環境研究所がとりまとめている「温室効果ガスインベントリ」[3]が参考になります。そのデータを基に、どのセクターで二酸化炭素が排出されているかを図にまとめてみました。

co2-emission-by-sector-in-2019

総量として、日本では年間12.1億トンの二酸化炭素換算排出があります。このうち、大別するとエネルギー転換部門が39.2%、産業が25.2%、そして運輸部門が18.9%を閉めます。一番大きいのは事業用発電の35.7%ですね。なおここでの値は「電気・熱配分前」の値です。電気・熱を実際に使用するセクターに割り振ったあとのものは、「電気・熱配分後排出量」と呼ばれます。

多くのセクターで、二酸化炭素が排出されていますね。カーボンニュートラル、炭素中立を実現するためには、包括的な施策によって取り組みを強化していかなければいけません。それについては、今後のポストでみていきます。

参考文献

  1. Our World in Data, https://ourworldindata.org/ (accessed on 2022/02/21)
  2. Our World in Data, "CO2 emissions by region", https://ourworldindata.org/co2-emissions (accessed on 2022/02/21)
  3. 国立研究開発法人 国立環境研究所, 温室効果ガスインベントリ, https://www.nies.go.jp/gio/aboutghg/ (accessed on 2022/02/15)

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